「ひきこもる人は勇気があってすごい」

又聞きなのですが、10年近く前に、ある大学の先生が講演でこんなことを話していたそうです。その先生は小中学校で子供たちを前にひきこもりの話をすることが何度もあったのですが、話を終えた後、必ず何人かの子供たちがこう感想を漏らしたというのです。

「ひきこもりの人は勇気があってすごい。自分もひきこもりたいが、そんな勇気がない」

あくまで又聞きなので正確さを欠くかもしれませんが、もし本当だとしたら、私のようなひきこもり者にはひどく意外な話です。そんな解釈をする子供がいるとは。「ひきこもる人は勇気がなくてひどい」と解釈する子がいるというなら、分かるのですが。

* * * * * * * * * *

この話で改めて考えさせられたのは、ひきこもりは気軽にできるような類のものではないということです。いったん社会のレールから外れてしまうと、その後が大変です。働くはずの年齢でひきこもってしまうと、経済的にも苦しくなります。親に経済的に頼ることがもしできても、親はいつまでも生きているわけではありません。無職というのも惨めなものです。

ひどい虫歯があっても、あるいは骨折をしても、医者には行かずに、ひきこもり続ける人の話を聞いたこともあります。大津波警報が出ても自宅にひきこもり続けた人の話を新聞で読んだこともあります(その結果、津波に流された人もいます)。

それでもなおひきこもり続けるのは、ただならぬことと私などには思えます。簡単に真似ができるような行為ではありません。ただ、それはひきこもりの人が勇気があるからとは思いません。何か別の理由により、ひきこもりを余儀なくされているのではないかと思います。

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