全部、自分のせいなのか

ひきこもりの人は、自分がひきこもりになったのを人のせいにしているという声を聞くことがあります。

私はこれまでひきこもりの人と何十人か実際にお会いしてきましたが、私自身は、ひきこもりの人がそういう話をしている場面に遭遇したことはごくまれにある程度です。

ですがその一方で、とにかく自分のせいばかりにするひきこもりの人を見かけたことも何度かあります。言葉は悪いですが、陰鬱な雰囲気をただよわせていて、口を開けば自分が悪い、自分が悪いと、自分を責める言葉ばかり出てくるような人です。自分を責めるのはおかしいというつもりは全くありませんが、なにもそこまで……という人に出会うことがあります。

私は後者の人の方が心配です。うつのようなものを感じるからです。

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このあたりは心理学の帰属理論というものも関係してくるのでしょうが、人は、自分の失敗を環境のせいにしがちです。ですが、他人の失敗に対しては、本人が悪いと考える傾向があります。

その一方、これとは違った考え方をする人がいます。「失敗は自分のせい、自分の成功は周囲や運のおかげ」これは謙虚な人という好印象を受けます。おそらく社会では、こうした姿勢が求められるのだろうと思います。ですが、これがゆきすぎ、しかも、こうしたことがこれからも様々な場面で続くとまで本気で考えるようになると、「どうせ自分は何をやってもだめだ」などと無力感を持ってしまったり、抑うつに襲われやすくなったりしやすくなります。

自責の念が強すぎる人でも、本当にうつ病の人は専門機関の受診が必要でしょうが、それにしても失敗は本当に自分のせいばかりなのか、もう少し合理的に考えてみることはできないものかと考えさせられる人に出会うことがあります。もっとも、私は逆に人にせいにしたくなってしまうタイプで、やはり合理的に考えるのは苦手なのですが……。

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