ひきこもり経験を職場の人に知られるか

私は少しずつ脱ひきこもりをし、現在はたまにではありますが、短期アルバイトで働いてもいます。

アルバイトをする上では不安に思うことが数多くありました。そのうちの一つは、自分のひきこもり経験を職場の人に知られたら、どうなるだろうかということです。以下の記述は、斉藤環氏によるものです。

* 以下、引用(強調は原文になく、私が施したものです)*

ただし、ひきこもり状態から、いきなりボランティアやアルバイトといった形で、直接の社会参加へと進むことは、大きな危険をはらんでいる。ひきこもりに対する世間の偏見はいまだに強く、アルバイト先でひきこもり経験が周囲に知れていじめられた、といった事態がしばしば起こる。そのような経験で傷つき、再度ひきこもってしまような事態も珍しくない。

* 引用終わり *

斉藤氏は、段階を踏んだ社会参加の必要性を強調するためにこの話を持ち出したのですが、それにしてもこうした話を読んでしまうと不安になります。何らかの対策を考えたり、知られた時の覚悟のようなものを持ったりした方がよいのかもしれません。

■ 私のこれまでの経験では

私がこれまでやってきた短期アルバイトは、特にこちらが過去の経歴を話さなくても雇ってもらえるようなものが中心でした(そうしたアルバイトを意識的に探していました)。また、「私、ひきこもりです」とわざわざアピールするような真似もしていないので、職場の人たちは、私のひきこもり経験は知りません。

私のこれまでのアルバイト経験では、幸い、職場で自分の過去について話さなければならない場面はありませんでした。職場でする話といえば、仕事の話や、あいさつ程度です。仕事ですので、余計な雑談をする機会は休み時間でもない限りありません。特に短期のアルバイトが多かったため、短い間の付き合いと、私はもちろん、他の人も割り切っていたようでした。今のところは、案外大丈夫なものだなという感想です。

もしかすると、こちらは何も話さなくても、職場の人の中には「この富条と言う人、ひきこもり経験者では」と感ずいていた人もいるかもしれませんが、確証はありません。たとえば私の言動から、ひきこもりっぽいと感ずかれたかもしれません。また、私のような年齢の男性でああいう短期のアルバイトをしている人も珍しく、そこからひきこもり経験者であることを感ずかれるかもしれないと思うこともあります。ですが、私はいわゆる氷河期世代なので、もしかしたら雇用情勢の影響でアルバイトを続け、いまだ正規雇用されていない人と見られたかもしれません。

ただ、いざ働き出してからは、たとえひきこもり経験が知られて、少々のいじめに遭ったとしても、できる限り職場にとどまり続けたいという思いが強くなりました。全く社会参加していなく、収入も得られない状態には戻りたくないからです。ただ、実際にそうした目に遭うとどうなるかは分かりません。

[文献]

◇ 斉藤環(2009)「医療機関におけるグループ活動」齊藤万比古ほか『思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究』297ページ。

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