家族等からのひきこもり相談に、私が答えると

身近にひきこもりの人がいるが、どうしたらよいか--

ひきこもりの人を家族に持つ方などから、こういう相談を受けることがあります。

私は精神科医でもひきこもり支援相談士でもなんでもない、ただのひきこもりに過ぎません。こんな私にわざわざ相談をしてくださる方がいらっしゃるのは、おそらく専門家の視点ではなく、経験者の視点からの意見を聞いてみたいということなのでしょう。この富条という人も同じひきこもりなんだから、例えば、うちのひきこもり息子のことも分かるのでは……というわけです。

ですが、私に、経験者の視点から意見を述べるのは、なかなか難しいのではないかと最近考えています。

かつての私は、自分がひきこもりなのだから、ひきこもりの人のことは分かるなどと考えていました。ですが、実際にひきこもりの人と何十人かお会いして、考えが変わりました。自分とはタイプの違う、実に様々な人がいたからです。ひきこもりの人の話を伺って、「自分には全く分からない世界だ」とか、「この人の気持ち、よく分からない」と感じることが多々ありました。逆に、他のひきこもりの人が、私のことがよく理解できないという場面もありました。こうした経験をしてから、ひきこもり一般の理解については、もう少し謙虚に考えるようになりました。

そういうわけで、私は相談に応じたとき、自分の経験を他のひきこもりの人にまで一般化して述べるのには慎重にするようにしています。自分がこうだからといって、他のひきこもりの人もそうだとは限らないと考えるからです。結局、専門家がよく言うような、ひきこもり対処法をなぞるにとどまります。経験者の視点からの意見を求めていた相談者にとっては、期待はずれだろうと思います。

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