コミュニケーションのモデル

大学時代、私は無口でなかなか人と話せず、コミュニケーションをとるのが大の苦手でした(今も苦手ですが)。どうすれば人とうまく意思疎通を図れるようになれるか考えたところ、思いついたアイデアが、誰か自分より人との接し方が上手な人をお手本にするというものでした。

といっても、もともと交友関係が極端に乏しかった私にとって、お手本に選べそうな人はほとんどおらず、結局、ゼミの指導教官ぐらいしかお手本にできそうな人は見つかりませんでした。もっとも、先生は人生経験が豊富な方だったので、よいモデルのように思われました。このような次第で、私はゼミの先生の言動を真似るようになりました。

■ もっぱらご自身のことを話される先生

それはそれでよい試みだったと思うのですが、一つ問題がありました。それは、先生が私にゼミ以外の場面で話をされる際、ほぼもっぱら、ご自身のことを一方的に話されていたことです。私はそれをお手本にしてしまい、誰かと雑談するときは自分の話ばかり一方的に相手に聞かせるようになってしまいました。ですが、一般に、自分の話ばかりする人は嫌われます。

先生の悪い癖を真似てしまった、と後年思いました。人のコミュニケーション技術を真似る際には、予めどのようなコミュニケーションの取り方が良いか、あるいは悪いかを本などで学んで、良いところだけを吸収した方がよかったと、考えるようになりました。

ですが最近、新たなことに気づきました。どうしてゼミの先生が私に一方的にご自身の話ばかりされていたかというと、そもそも私が無口で先生に話すことがほとんどできなかったからではないかということです。よくよく考えてみると、先生は私以外と話される時は、聞くことも大事にされていたのでした。私はそちらを真似るべきだったのでした。

スポンサーリンク

トラックバック

URL :

最近の記事
カテゴリー
カレンダー(月別)
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
RSSフィード
本など
「ニート」って言うな! (光文社新書)

若年者就業の経済学
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
131位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
10位
アクセスランキングを見る>>
リンク
このサイトについて

このサイトはリンクフリーです。張るのも剥がすのもご自由になさってください。相互リンクは現在募集しておりません。

携帯用アドレスを取得されたい方は、「こちら」をクリックしてください。

このブログのリンク先のご利用につきましては、ご自身の責任のもとでお願いします。なお、本等のリンクについては、Amazon.co.jpのアフィリエイトプログラムを導入しています。

なお、「富条」はハンドルネームです。本名は全く違う名前です。

メールは nhjournal77@yahoo.co.jp まで。