ひきこもってから、批判的に

私はひきこもりになってから、メディアの報道や識者の主張などを、これまで以上に批判的に見るようになりました。

ここでいう「批判」というのは、否定というような意味ではありません。根拠を吟味するなどして、その報道や主張などが本当に正しいかどうか検討することです。私の場合、よく言われる「批判的思考」「クリティカルシンキング」というほど本格的なものでは全くないのですけれども、鵜呑みにせずに解釈しようというちょっとした心掛けを、今まで以上にするようになったということです。

その理由の一つは、ひきこもりやニートについては多種多様に論じられていて、どの主張が正しいのか自分なりに見極める必要があったためです。おそらく、こうした表に出てこない人たちの実態は十分に分からないため、他の問題以上に議論が分かれやすいのだろうと思います。

そしてもう一つの理由は、この問題の報じられ方や言説に対して、違和感を持つ経験を何度もしたからです。私はときどき、外国人が見た日本(人)像に偏見を感じることがあるのですが、一般の人が見たひきこもり像にも似たようなものを感じることがあります。

私は大学時代に経済学を専攻し、このとき、世間一般で常識とされていることが、経済学的に見れば俗説に過ぎない場合があることを学んでいました。このため、時事問題については以前より批判的に考えるよう心掛けていたつもりです。それが、ひきこもりになって、ますますその傾向が強くなったというわけです。

ひきこもり経験を通じて学んだことがあるとすれば、強いて言えば、このことが一つ挙げられるでしょうか。もっとも、私は批判的思考ないしクリティカルシンキングについて誰かから体系的に教わったというわけではなく、そうした経験をした社会人の方がいれば、そうした方には全く及ばないのですが。

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