中年ニート2〜働かない中高年の増加が示唆するもの

中高年にも働かない人が増えている!?

先週、イケメン天才ブロガー・富氏が、厚労省のニートの定義をもとに明らかに!(2006年1月12日の記事「中年ニート1 〜衝撃!働かない中高年も増えている!?」参照)

今日は、内閣府のニートの定義をもとに、中高年ニートの数と推移を明らかにする!

…予定だったのですが、期待してくださった方々、スミマセン。分かりませんでした。計算できませんでした。言い訳はしません。

変わって、今日は、先週の記事「中年ニート1 〜衝撃!働かない中高年も増えている!?」を前提に、これが示唆するものは何なのかについて、簡単に解説しているだけです。
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■ 世代別に見てみる

★ 35〜44歳

平成12年では、無業者の割合は1.32%、平成14年で1.76%、平成16年で1.88%にまで上昇しています。15〜34歳の若者とほぼ同水準で推移しています。

35〜44歳といえば、働き盛りの世代です。この世代で無業者が増加しているというのは、どう考えても深刻な問題です。

★ 45〜54歳

平成12年では、無業者の割合は1.96%、平成14年で2.27%、平成16年で2.43%。

無業者の数が15〜34歳の若者のおよそ1.5倍もいるのが気になります。「最も働かない世代」と問題視するべきなのか、それとも、「高齢だから働かないのも無理はない」と考えるべきなのか。

こういった世代の雇用を守るために新卒の採用が押さえられて我々は就職活動に苦しんだのですが、我々若者は、この数字をどう捉えればいいのでしょうか。

★ 55歳以上

55歳以上の世代についても、じわじわと無業者の割合が増加しています。この中には、いわゆる日本の高度成長をモーレツに働いて支えてきたと言われる「団塊の世代」も含まれています。

高齢者の間で無業者が多いのは、もっともなことでしょう。しかし、その割合が増加しているというのは、気になります。「高齢者も働ける社会システムを」などとも言われていますが、実際は逆の方向に動いています。

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■ 若者以外にも働かない人が増加しているのだとしたら、従来のニート論に影響!?

従来のニート論は、「働かない者が増加しているのは若年層だけ」という認識に基づいたものが多いです。そんな中、中高年の間にも働かない者が増加しているのだとしたら、従来のニート論にも影響が出ることが予想されます。

★ 「今の若者の間で働かない者が増えているのは、便利で豊かな世の中に生まれて甘やかされたからだ」

戦後の焼け野原の中で育った年齢層の間にも、無業者の割合が増加しています。

★ 「最近の若者は、働くことに対する意識が足らん」

社会に出て何十年も働いてきた世代でも、無業者の割合が増加しています。

★ 「働かない若者が増加したのは、ゆとり教育の影響」

ゆとり教育とは全く関係ない世代でも、無業者の割合が増加しています。

★ 「最近の若者は無気力だ」

最近の中高年も無気力だ。

★ 「若者の人間力を鍛えよ」

中高年の人間力も鍛えよ。

もっとも、若年層の問題と中高年層の問題とは、分けて考えるべきなのかもしれません。若者の間で働かない者が増加している理由と、中高年のそれとは違うかもしれませんからね。

ですが、例えば「若者の間で無業者が増加しているのは、若者が単にたるんでいるから。中高年の間で無業者が増加しているのは、もっとちゃんとした事情があるから。」などと言われると、それって単なる若者に対する偏見なんじゃないか、などと考えてみたくもなります。

今後も、何か中高年の無業者問題について気づいたことがあれば、このブログで発表します。あまり期待しないでお待ちください。



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コメント

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検索で辿りつきました
はじめまして。検索で辿りつきました。

若年層より上の世代にも引き篭もりが存在するというのは、単純に引き篭もりが慢性化しているからの様に思います。

その年齢になると公的な若年層向けのサポートは受けられなくなりますし、各自治体のサービスも
「高齢引き篭もり」に対応している所は恐らく無いに等しいのでしょう。

そのような状況の中、本人・家族もろとも相談する
ことも出来ずひたすら時間だけが過ぎていく-

そんな感じなのではないかなーと思います。

>>もっとも、若年層の問題と中高年層の問題とは、分けて考えるべきなのかもしれません。若者の間で働かない者が増加している理由と、中高年のそれとは違うかもしれませんからね。

確かに世代間で直面する問題は違うと思いますが
特に20代後半から「若年層」ギリギリの方達は
何の解決を得ないまま「高齢ひきこもり」へ移行して忘れられた存在になるような気もします(汗)

若年層のデータになりますが、当事者達の就労意欲は意外と高いようです

http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiiapr0804621/
mami さん、コメントありがとうございます。
斉藤環氏の話によると、ひきこもりは最近になって急に増えたわけではない、と玄田、曲沼『ニート』に書かれてあったことを思い出しました。確かに、そのままひきこもりが慢性化して中高年ニートになった人も少なくないかもしれません。こうした中高年層の元ひきこもりの人たちは、現在はもちろん、若い頃にしても、現在のような十分なサポート体制がなかった人たちですからね。

ニートにしてもひきこもりにしても、若者の問題であるという認識が変わらなければ、おっしゃる通り、忘れられてしまうかもしれません。
ひきこもり20年、克服して高校へ 39歳女性
富重様。

今日は。いつも興味深く、
拝見させて頂いております。

asahi.comに、偶々、標記の記事が載っていたので、
下記にURLをリンクさせて頂きました。

気分が悪くなるようなニュースばかり
報道される中で、
少し良いニュースを見つけました。

記事の女性の方は、今後、
社会参加に向けて頑張られるようですが、
色々と大変かも知れませんが、
皆で、少しでも応援できればと感じました。


http://www.asahi.com/national/update/0505/OSK200805050009.html?ref=goo
コメントありがとうございます。
興味深い記事を教えてくださり、ありがとうございます。30代後半からの社会復帰ですね。うまくいくことを祈っています。
“高齢化”するひきこもり 40代以上も 都への相談で判明
富重様

今日は。早速のお返事有難うございました。

巨椋修(おぐらおさむ)さんという、
「不登校の真実」という映画の
監督をされた方のブログが、
とても興味深いので、
あえてリンクさせて頂きました。

産経新聞の記事を引用されたみたいです。

ひきこもりでない、部外者の私から
言うのは本当に不謹慎なのですが、
専門家の方や世論が、
中高年の方のひきこもり問題に
興味を持てば持つほど、
行政などの公的セクターも
放置しておくことが出来ないので、
結果として、少しずつ
改善につながるのではないかと期待します。

むろん、
個人の自由な意思は
尊重されなくては
いけないと思うのですが、
中高年の、ひきこもりの方が、
外部のカウンセラーなどと接触する機会が
増えれば、自然と「雪解け」も起こりやすく
なるのではないでしょうか。

今回の記事を
色々な方に考えて頂きたいと思い、
また投稿させて頂きました。

・巨椋修(おぐらおさむ)さんのブログ:
http://plaza.rakuten.co.jp/ogura/diary/200805060000/

・東京都ひきこもりサポートネット:
http://www.hikikomori-tokyo.jp/article.php
コメントありがとうございます。
この産経新聞の記事は私も読んだのですが、「40代以上は『全く想定していない』(同対策本部)」という部分に、少し驚きを感じました。

ですが、確かにこれまで行政が念頭に置いていたひきこもり者は比較的若い年齢層に偏っていたと思います。

私は2年前に、全国の精神保健福祉センターが主宰するひきこもりデイケアの実施状況を調べたところ、受け入れるひきこもり者の対象年齢は、広くとっているところでも40歳ぐらいまででした。
http://nhjournal.blog37.fc2.com/blog-entry-150.html

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