ひきこもりやニートの人の、かつての専攻分野

ひきこもりやニートの若者を、何らかの特定の職業(例。農業)に就けようという議論に接することがあります。これについては色々思うところがあるのですが、今回は一つだけ書きます。

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あくまで私が見てきたひきこもりやニートなどの若者に限った話ですが(しかも、せいぜい数十名ぐらいしか見てきていませんが)、こうした人たちの中には既に大学や短大、専門学校などの高等教育機関や、実業高校などで学んだ経験があり、何らかの専攻を持っていた人が少なくありません。また、その分野の職業に就いた経験がある人もいます。

その専攻分野は多岐にわたっていて、決して一様ではありません。強いて言えば、私が出会ってきた人はやはり男性が多く(ひきこもりは男性に多いと考えられています)、このためか理工系の学部学科を出たという人や、私のように法・経・商学系の学部学科を出た人がやや多かったかもしれません。また、就職難の時代に中学・高校時代を過ごした人が多かったためか、看護・栄養・保健など、職業に結びつきやすい分野を専攻した人もよく見かけました。

ただ、こうした人ばかりではありません。不登校を経験するなどしたために最終学歴が中卒で、こうした特定の専攻を持った経験のない人というのも時々見かけます。

このように様々な専攻を持って学んできた人たちが現在無業にある理由は、私は一部の人しか把握していません。中には、仕事に就いてから挫折したなど、その専攻分野と本人の適正が一致しなかったという人もいたのかもしれませんが、少なくともそれは全てではありません。

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ひきこもりやニートの若者を、何か特定の職業に就けようという議論に接すると、私は上のような人たちのことが頭に浮かびます。私が見てきた人たちの例をどこまで一般化できるかは分かりませんが、むしろ彼ら彼女らのかつての専攻を活かす方法はないだろうかとか、現実的にはいったん社会のレールから逸れると職業選択の幅は狭まるだろうとか、色々なことを考えます。

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