ひきこもりの高齢化と健康問題

ひきこもりの人には、健康診断を受けたり、病院など医療機関を訪れたりすることに消極的な人が多いのではないかと思います。特に、部屋や家から全く出ることのない重度の人は、ますますそうした場に出る機会はないでしょう。

それも、若いうちならばあまり問題はないかもしれません。ですが、30代以降になると、どうなのだろうかと思います。しかもひきこもりが長期化してしまうと、身体的な病気が進行しているのに、それが放置されるようなことが起こりはしないでしょうか。早期発見・早期治療を行えば小さな問題で済むにもかかわらず、病状が悪化した状態で病院にかつぎこまれ、大きな問題になったりはしないだろうかと思います。

実際のところ、高校卒業後に31歳までひきこもった、健康診断の受診歴がない男性が、無治療で放置された状態で末期の腎不全となり、入院した事例が学会で報告されています。

↓ これがその報告です。報告の抄録をPDF形式で読むこともできます。国立情報学研究所が提供するCiNiiへのリンクです。
小野芳啓、河野真意、松本和久、林雅道、古作望(2006)「末期腎不全から救命不能であった引きこもり成人の一例」The Kitakanto Medical Journal 56(3), 250-251.
(新しいウィンドウで開く)

最近ひきこもりの高齢化が指摘されていますが、もしそれが事実ならば、こうした事例が今後増えてはこないだろうかと思います。

なお、上の報告では、腎不全が末期化したこともさることながら、入院後に男性がとった行動についても言及があります。どういう言葉を選べばよいのか分かりませんが、私などは考えこんでしまいました。

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