ひきこもりの居場所で、ポピュラー音楽の話題

■ 職員が、ひきこもり当事者に音楽の話題を振った

ひきこもりやニートの人などを対象とした居場所に初めて参加したとき、参加者から、私自身について多少質問を受けました。その質問の中に、「好きなアーティストは誰ですか」というものがありました。質問の主は、施設の職員でした。

私はこの他にも、同種の支援施設に何か所か通った経験があるのですが、中でも、居場所のような施設やプログラムだと、ときどき音楽のことが話題になることがありました。1か所の施設ではなく、複数の施設でそうでした。なお、ここで言う音楽というのは、もちろんポピュラー音楽のことです。

なにしろ当事者の大半は、音楽に特に興味を持っていそうな若い世代です。音楽の話題は当事者同士の会話で自然に出ることもあったのですが(女性に多かったかもしれません)、上のように、職員の発言や、職員のちょっとした仕掛けなどがきっかけの場合も多かったです。仕事柄か、私たちと世代が離れた比較的ベテランの職員でも、若い人が好みそうな最近のポップス事情に詳しい人が中にいました(これも、複数そういうベテラン職員を知っています)。

もっとも、何も音楽の話題を職員によって強制されたと感じたことは、私はありません。自然な会話の流れのようなものでこうした話題になることがほとんどだったと思います。

■ 音楽の話題についていけない人でも大丈夫

実際のところ、音楽の話題がコミュニケーションの潤滑油になることは多々あったので、こうした試みは納得のいくところです。

ただし、当事者の中には、同世代の若者向けのポピュラー音楽に関心のない人がいました。そうした人はどうしても話題についてはいけません。ですが、何も居場所での話題は音楽ばかりでもありませんでしたし、会話がコミュニケーションの全てでもなかったので、さほど大きな問題にはおそらくならなかったのではないかと思います。

実は、私もヒットチャートを賑やかすような若者に人気のポップスには暗い人間です。なにしろ、私が好きなジャンルは、演歌や歌謡曲、歌謡浪曲ときています。冒頭の「好きなアーティストは誰ですか」の問いにも、ある演歌歌手の名前を挙げたのですが、同席した居場所の職員・当事者の中にはこの歌手の名を知る人が誰もおらず、話がそこで途切れてしまいました。にもかかわらず、居場所ではだいたいうまくやっていました。こんな私が言うのですから、まず間違いありません。

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